著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

恒松祐里は主役と脇役、陰と陽を切り替えて演じるハイブリッド女優

公開日: 更新日:

 つまり、恒松はガソリンとEVの両方で動くハイブリッドカーのように、主役と脇役、陰と陽を切り替えて演じるハイブリッドな女優だ。だからこそ、今秋のドラマのような二重人格の役にキャスティングされるのだろう。

 1998年生まれなので葵わかな広瀬すず福原遥堀田真由らと同学年になるが、彼女たちと比べると恒松祐里はだいぶ大人びて見える。本人もチャームポイントだと語る口元の2つのほくろが色っぽく、セクシーな印象を与える。

 恒松祐里に似合いそうなものを挙げるなら、回転木馬、廃虚、砂時計、万華鏡、純喫茶、古書店、夜店、貨物列車……。

 美しさの中に妖しさと懐かしさを秘めているので、探偵小説の登場人物、それも江戸川乱歩や横溝正史よりも高木彬光や都筑道夫の小説のモダンな世界観がハマると思う。

 そんな女優、ほかにはちょっといない。これからも「なんか気になる女優」として、さらに多くの人を惹きつけるに違いない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

Morty Proxy This is a proxified and sanitized view of the page, visit original site.