路面電車が廃止された街で「LRT」実現なるか? 岐阜県が4ルートを検討 クルマ依存から脱却目指す

岐阜県が設置した「次の世代につなげる県都岐阜市を中心とした交通システムの在り方検討会」は、中間報告をまとめました。

「新しい交通システム」4ルートを検討

 岐阜県が設置した「次の世代につなげる県都岐阜市を中心とした交通システムの在り方検討会」は2026年8月24日、中間報告をまとめました。

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廃止された名鉄岐阜市内線で使用されていたモ570形(画像:PIXTA)

 岐阜市内にはかつて、路面電車(軌道線)の名鉄岐阜市内線がありましたが、2005年に全線が廃止されています。2025年7月に岐阜県の江崎禎英 知事がLRT(次世代型路面電車)の導入構想を明らかにし、県は2025年9月の補正予算に、LRTなど新しい交通システムの検討費として3500万円を計上していました。

 新しい交通システムの導入により、拠点を有機的に線で結び、岐阜圏全体に賑わいを広げる効果が期待されています。また、自家用車から公共交通へシフトすることで、渋滞緩和や交通事故の減少、高齢者の免許返納の促進が見込めるメリットも見込まれています。

「次の世代につなげる県都岐阜市を中心とした交通システムの在り方検討会」には関係自治体や学識経験者のほか、名古屋鉄道も参画しています。

 中間報告では、岐阜駅~長良地域、岐阜駅~岐阜大学周辺、岐阜駅~岐阜羽島駅、長良地域~則武地域の4ルートで新たな交通システムを検討。LRTだけに限定せず、AGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)やBRT、中~大型バス(8~11m級)の比較検討が行われました。

 その結果、岐阜駅~長良地域と岐阜駅~岐阜大学周辺は「BRTやLRTの導入の検討が必要」とされ、さらに詳しい利用実態や需要予測などの分析を進める方針が示されました。

 岐阜駅~岐阜羽島駅と長良地域~則武地域のルートについては「バス本数が少なく公共交通の移動ニーズは限定的」としたうえで、「最適な交通システムの導入の必要性について検討を進める」としています。

【地図】これが「岐阜のLRT」検討ルートです

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