Logic Pro用のドルビー・アトモス・プラグイン

Logic Proで空間オーディオミックスを作成してモニタリングするには、ドルビー・アトモス・プラグインを使用する必要があります。

図。ドルビー・アトモス・プラグイン。

プロジェクト設定で空間オーディオをオンにすると、サラウンド・マスター・チャンネル・ストリップにこのプラグインが自動的に挿入されます。

図。ドルビー・アトモス・プラグインを使用するサラウンド・マスター・チャンネル・ストリップ。

ドルビー・アトモス・プラグインの前に挿入されたプラグインは、プロジェクトで選択したサラウンドフォーマット(7.1.2まで)のベッドトラックのみに適用されます。ドルビー・アトモス・プラグインのあとに挿入されたプラグインは、選択したモニタリングフォーマットのオーディオ信号のみに適用されます。Logic Proでドルビー・アトモス・ミックスを作成するを参照してください。

3D可視化

ドルビー・アトモス・プラグインには空間ミックスの3D空間を表す3Dオブジェクトビューアがあります。再生中には、オブジェクト・トラックの位置は小さな球体で表されます。パックを移動したり、3Dオブジェクトパンナーの座標値を変更したりすると、そのオブジェクト・トラックに対応する球体が3Dオブジェクトビューア内を移動します。3Dオブジェクトビューアの視点を変更すると、複数のオブジェクト・トラックの互いの位置関係やリスナーとの位置関係が視覚的に分かります。また、プロジェクトが再生されていない場合でも、「3Dオブジェクト」リストでオブジェクトの名前をクリックすると、ボックス内の個々のオブジェクト・トラックの位置が強調表示されます。

ドルビーアトモス再生をモニタリングする

ミックスをさまざまなバイノーラルフォーマットやサラウンドフォーマットでモニタリングして、ヘッドフォンやさまざまなリスニング環境でどのように聞こえるかを確認できます。内蔵スピーカーでの空間オーディオの再生に対応しているコンピュータでLogic Proを使用している場合は、内蔵スピーカーでも空間オーディオミックスをモニタリングできます。

選択したフォーマットによって、空間オーディオミックスをサラウンド・オーディオ・ファイルにバウンスする際に使用されるバイノーラルフォーマットまたはサラウンドフォーマットも決まります。生成されるバウンスファイルは、選択したモニタリングフォーマットと同じフォーマットに対応するシステムで再生するためのものです。ドルビーアトモス対応のシステムでの再生には適していません。Logic Proでサラウンド・オーディオ・ファイルをバウンスするを参照してください。

モニタリングフォーマットは、ドルビー・アトモス・ミックスをADM BWFファイルに書き出した場合に生成されるファイルには影響しません。Logic ProでADM BWFファイルを扱うを参照してください。

ドルビー・アトモス・ミックスは以下のフォーマットでモニタリングすることができます:

モニタリングフォーマット

説明

Dolby Renderer

:ドルビーアトモスの標準バイノーラルフォーマットです。このフォーマットを使うと、バイノーラル・レンダリング・モードを編集できます。

Apple Renderer

Apple Musicで、ヘッドフォンでの再生用にバイノーラル空間オーディオミックスをレンダリングするために使用されます。

Apple Renderer (Head Tracking)

Apple Musicで、ヘッドトラッキング対応のAppleヘッドフォンでの再生用にバイノーラル空間オーディオミックスをレンダリングするために使用されます。このフォーマットは、Logic Proの「環境設定」でヘッドトラッキング対応のデバイスが出力デバイスとして選択されている場合にのみ使用できます。このフォーマットでバウンドする場合は、ヘッドトラッキングがオフになります。

Renderer for Built-in Speakers:

このフォーマットは、内蔵スピーカーでの空間オーディオ再生に対応したコンピュータでLogic Proを使用していて、Logic Proの「環境設定」でそれらのスピーカーが出力デバイスとして選択されている場合にのみ使用できます。

2.0

このフォーマットは、ドルビー・アトモス・ミックスのステレオでの聞こえ方に近くなります。

「5.1」、「7.1」、「5.1.4」、および「7.1.4」

これらはドルビーアトモスで使用される最も一般的な標準サラウンドフォーマットです。使用しているサラウンドスピーカー設定に適したフォーマットを選択してください。

注記: モニタリングフォーマットApple Renderer、Apple Renderer (Head Tracking)、およびRenderer for Built-in Speakersには、macOS Monterey 12.3以降が必要です。さらに、Apple Renderer (Head Tracking)には、Appleシリコン搭載のMacが必要です。

3D視点を変更する

Logic Proのドルビー・アトモス・プラグインで、以下のいずれかの操作を行います:

  • 3Dボックスを目的の視点までドラッグします。

  • 3Dボックスの下の位置ボタンをクリックします。

    図。ドルビー・アトモス・プラグインの3D視点を変更中。

    「カスタム」ボタンをクリックすると、ドラッグで設定した最後の位置に視点が戻ります。

ドルビー・アトモス・ミックスのモニタリングフォーマットを設定する

  • Logic Proのドルビー・アトモス・プラグインで、「モニタリングフォーマット」ポップアップメニューからモニタリングフォーマットを選択します。

    図。「モニタリングフォーマット」ポップアップメニュー。

バイノーラル・レンダリング・モードを設定する

「Dolby Renderer」のモニタリングフォーマットでは、バイノーラル・レンダリング・モードと呼ばれる距離値を、サラウンドベッドや3Dオブジェクトの各チャンネルに割り当てることができます。これにより、作成されたバイノーラルミックス中の各チャンネルが知覚される位置をより正確に調整することができます。各チャンネルのデフォルトのバイノーラル・レンダリング・モードはMidです。LFEチャンネルはOffに設定されており、変更できません。Offに設定したチャンネルは、距離モデルが適用されなくてもバイノーラルレンダリングに含まれます。

  1. Logic Proのドルビー・アトモス・プラグインで、「Monitoring Format」ポップアップメニューから「Dolby Renderer」を選択します。

  2. プラグインウインドウの右側にある「バイノーラルレンダリング」列で、変更したいサラウンド・ベッド・チャンネルや3Dオブジェクトのバイノーラル・レンダリング・モードをクリックします。

  3. ポップアップメニューからモード(「Off」、「Near」、「Mid」、「Far」)を選択します。

    図。「バイノーラル・レンダリング・モード」ポップアップメニュー。
  4. 「リスト」ボタン をクリックして、リストを開閉します。

ガイドをダウンロード:

Logic Proユーザガイド: Apple Books

Logic Pro音源: Apple Books

Logic Proエフェクト: Apple Books

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