筆者はこの瞬間をずっと待っていた。これは完全に理にかなった機能である。結局のところ、「Android」カーネルは「Linux」カーネルをベースとしており、GoogleはすでにAndroidでLinuxターミナルをサポートしているからだ。そのターミナルサポートを利用すれば、Linuxコマンドを実行して、さまざまなことを楽しめる。
しかし、筆者はそれだけでは満足できない。Linuxターミナルを使って、AndroidでLinuxの本格的なGUIアプリを動かしてみたいのだ。もちろん、そんなことを試しても、無駄な努力に終わる可能性が高いことは承知している。そもそも、Linuxデスクトップアプリはスマートフォンのような小さなディスプレイ向けに作られてはいないからだ。しかし、Androidタブレットなら話は別だ。
残念ながら、筆者は現在、LinuxターミナルをサポートするAndroidタブレットを所有していないため、今回は「Pixel 9 Pro」を使うしかなかった。全てが思い通りに行くことはない。しかし、今回、非常に長い時間を費やして、LinuxのGUIアプリをAndroidで動かそうと試みたが、ある程度望み通りの結果を得ることさえ、依然として夢のまた夢であることが分かった。
想定していた流れ
「Android 17」のリリースにより、LinuxのGUIアプリをAndroidで動かすことが理論上可能になった。この機能は、「Weston」アプリ(「Wayland」コンポジターのリファレンス実装)によって実現されている。理論的には、Westonを使用すれば、サポート対象のGUIアプリケーションと基本的なグラフィカル環境を実行できるはずだ。
これについて詳しく調べた内容から判断すると(この作業だけで、かなりの時間を費やした)、このプロセスは非常に簡単なはずである。具体的な手順は以下の通りだ。
1. Linuxターミナルのサポートを有効にする。
2. ターミナルアプリを開く。
3. 「Flatpak」をインストールする。
4. 「Flathub」リポジトリーを有効にする。
5. ターミナルでwestonコマンドを実行する。
6. ディスプレイタブを開く。
7. Waylandターミナルを開く。
8. アプリを起動するコマンドを実行する。

ここから魔法が始まるはずだ(提供:Screenshot by Jack Wallen/ZDNET)
簡単そうに聞こえるはずだ。もう少し正確に言えば、Linuxの経験がある人にとっては、簡単に思えるはずである。例えば、最初にLinuxターミナルからFlatpakをインストールする必要がある。これは以下のコマンドで実行可能だ。
sudo apt install flatpak
その後、以下のコマンドでFlathubリポジトリーを追加する。
sudo flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
次に、アプリをインストールする必要がある。例えば、「Chromium」ウェブブラウザーをインストールしたい場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo flatpak install flathub org.chromium.Chromium
筆者は、複数のアプリをインストールした。これで準備は整った。


