ラスト・サバイバー : 特集
【今年一番、心が“生き返った”】今の時代に観るべき
超大作 殺すか、殺されるか。人類の90%が死滅した世
界で生き抜け ~この映画が“希望”を灯してくれる~
【公開予定&上映中の面白いおすすめ映画/レビュー】

「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」「オデッセイ」などの名作を世に送り出した巨匠の最新作にして集大成的作品。
映画.comでは「極めて面白そうな予告編」「主演のジェイコブ・エロルディのカリスマ性」を根拠に大注目していたのですが、実際に観てきました。
すると、予感は確信に変化。しかも鑑賞後は「面白かった!」に留まらず、……

本記事では、映画.com編集部員の鑑賞レビュー(ネタバレなし)を掲載。やるかやられるかのサバイバル映画かと思いきや、そこで描かれていたのは、極限に置かれた“人間”の内面を容赦なく、しかしあたたかな視線で見つめる物語でした。
絶望が蔓延する“今”だからこそ刺さる
【明日の生存確率は、限りなく“ゼロ”】 謎のパンデミックによって人類の大半が死滅――物資は枯渇、容赦のない略奪者たちが相次いで襲撃…このディストピアを生き抜けるか

まず語りたいのは“物語”。
原作は「1984年」「時計じかけのオレンジ」などと肩を並べる“史上最高のディストピア小説”。その映画化ですから、舞台となる世界の過酷さは覚悟していましたが……
廃墟化した街には“人”の気配がゼロで、ごくたまに他者と“遭遇”したとしても、
さらには対話不能な
しかし特筆したいのが、ヒリヒリとした“容赦のないスリル”がみなぎりながら、それでいてリドリー・スコットらしい

一方で(後述もしますが)絶望的な世界だからこそ、それでも「生きる」を選択し続ける人々が織り成すヒューマンドラマとそのラストが、逆説的に強い輝きを放っていました。
「絶望」に対する認識や理念の違いがぶつかり合って、そして
【心を撃ち抜かれた、主人公の“強さ”と“切なさ”】 “世界大注目”のジェイコブ・エロルディが動と静、両面で魅せる格別の芝居に惚れた。そして、あの“名優”も凄まじい存在感です

それほどに本作のエロルディ(主人公のパイロット、ヒッグ役)の芝居が“良い”。愛犬とのバディ感は微笑ましいですし、恵まれた体躯から放たれる“強さ”と、悲しい過去からくる“哀切”の表情は記憶にこびりついてしまうほど。
特に、大切な人と過ごした部屋で見せる
が今も深く心に突き刺さっています。このシーン、重要な要素として劇中で反芻されるのですが、ヒッグが次第に

そして、ヒッグと共同生活を送っている元軍人・バングリー役のジョシュ・ブローリンも、誇張抜きで“ベスト級の演技”でした。
大勢の略奪者にひとりで立ち向かうアクションシーンは、本作の見どころのひとつになっていますし、クライマックスの“語り”に胸を締め付けられて、そこから――あぁ、これ以上は言えない……映画館で“目撃”してほしい――。
【かけがえのない“希望”にたどり着く】 ディストピア映画で、こんなに感動&前向きになる作品に巡り合ったことはなかった――本作、あなたの“心”を生き返らせる逸品です

新天地へと向かうヒッグを待ち受けていたものとは? “答え”は劇場で確認していただきたいのですが、ひとつだけ言えることがあります。それは――
ということ。

「安寧の場所」を求めるヒッグの旅では、予期せぬ出来事が多々発生します。その過程で、極限状態に追い込まれた人間の内面が浮き彫りになり、しかし、それでも“人と人の繋がり”は失われないことを優しく照らしだす……鑑賞前は“サバイバル”だと思っていましたが、
やがて、ヒッグがたどり着くのは“希望の本質”。
それを観た瞬間、筆者にとって本作は沈んだ心を生き返らせてくれる“大切な1本”へと昇華しましたし、今後“絶望”に取り込まれそうになった時に再見したい映画へと至ったんです。

クライマックスは、“心を浄化”する美しいシークエンスが――
【「ラスト・サバイバー」物語・キャスト・スタッフ】

物語
謎のパンデミックにより人類の大半が死滅し、文明が崩壊した近未来。
生き残った人々がわずかな資源をめぐって奪い、殺し合う荒廃した世界で、元民間パイロットのヒッグは、無愛想で冷徹な元海兵隊員のバングリーと共同戦線を張りながら、日々をなんとか生き延びていた。
ヒッグの理性をかろうじて繋ぎとめていたのは、亡き妻の記憶と、唯一の相棒である愛犬ジャスパーの存在。そんなある日、ヒッグが操縦する小型機の無線からかすかな
そう信じたヒッグは、安全な拠点を離れ、未知の空へと飛び立つ決意を固める。しかし、その旅路の先に待ち受けていたのは、容赦のない襲撃者たちがはびこる、生存をかけた過酷な現実。
絶望に包まれた世界で、彼は本当の希望を見出せるのか――巨匠リドリー・スコットが贈る、

キャスト(オリジナル・キャスト)
- ジェイコブ・エロルディ
- ジョシュ・ブローリン
- マーガレット・クアリー
- ガイ・ピアース
- アリソン・ジャネイ
- ベネディクト・ウォン
スタッフ
- 監督:リドリー・スコット
- 原作:ピーター・ヘラー「ドッグ・スターズ(邦題:ラスト・サバイバー)」
- 脚本:マーク・L・スミス
- 音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
- 撮影:エリック・メッサーシュミット
- 編集:サム・レスティボ、クレア・シンプソン
- 製作:リドリー・スコット、マイケル・プルス、マーク・L・スミス、クリフ・ロバーツ






